
ネパールアーユルヴェーダが推奨する「年1回パンチャカルマ・月1回アヴィヤンガ・毎日ヨガ」の理由
- 小山内愛

- 7月14日
- 読了時間: 6分
こんにちは!アクリティアーユルヴェーダヨガスクール代表の小山内愛です。
「アーユルヴェーダはオイルを垂らすやつですよね?」
そう思われることが少なくありません。
しかし、それはアーユルヴェーダという壮大な医学体系のほんの一部なのです。
アーユルヴェーダは南アジアをメインに、約5,000年以上前から受け継がれてきた世界最古級の伝統医学であり、「Ayus(生命)」と「Veda(智慧・知識)」を語源とする、
人生をより良く生きるための哲学から生まれた医学です。
実は、病気を治すことだけが目的ではありません。
「健康な人の健康を守り、病気の人の健康を回復すること」
これがアーユルヴェーダの基本理念です。
ネパールでは、この考え方が今も暮らしの中に根付いています。
だからこそ、ネパールのアーユルヴェーダドクターは、このようにわたしに教えてくれました。
毎日ヨガで身体と心を整える
月1回アヴィヤンガで疲労と乱れをリセットする
年1回パンチャカルマで身体を根本から浄化する
この習慣が、健康維持の柱として大切にされています。
そもそもアーユルヴェーダでは、健康とは「病気ではない状態」ではないという定義があります。
現代では、「病気じゃないから健康」と思われがちではないでしょうか。
しかしアーユルヴェーダでは違います。
健康とは、
消化力(アグニ)が正常
ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カファ)の調和
老廃物(マラ)が正常に排泄される
身体組織(ダートゥ)が健全
生命エネルギー(オージャス)が満ちている
心が穏やか(サットヴァ)
すべてが整って初めて健康と考えます。
つまり、身体だけでなく、心や感情、生活習慣、仕事まで含めての、人生を包括的に捉え、「健康」なのです。

病気は突然できるものではない
アーユルヴェーダには、「病気には段階がある」
という考えがあります。
最初は自覚症状がありません。
自覚症状がないところからも整えることを、維持と考えています。
ようは、、すでに問題を抱えていないところから
アーユルヴェーダは始まっています。
病気の段階はこちらです。
消化力が弱くなる
老廃物(アーマ)が増える
ドーシャが乱れる
身体の弱い部分へ蓄積する
炎症や痛みになる
病名が付く状態になる
この流れで進行すると考えます。
そのため、症状が出る前に整えることこそが最も重要なのです。

アーマ(未消化物)とは何か
アーユルヴェーダでは、多くの病気の始まりは「アーマ」にあるとされています。
アーマとは、
消化しきれなかった食べ物
代謝されなかった老廃物
細胞の代謝で残った不要物
慢性的なストレス
抑え込んだ怒りや悲しみ
睡眠不足
運動不足
などによって生まれる、身体の巡りを妨げる未消化物のことです。
現代医学で表現するならば、慢性的な炎症や代謝異常、自律神経の乱れとも共通する考え方に近いでしょう。
アーマが増えると、
肩こり
冷え
むくみ
肌荒れ
便秘
生理不順
疲労感
アレルギー
関節の違和感
メンタルアンバランス
無気力
など、さまざまな不調につながるとされています。

毎日行うヨガ 〜生命エネルギーを巡らせる〜
ヨガは「柔軟体操」ではなく本来は、
身体・呼吸・心・意識を調和させるための実践法です。
呼吸が浅くなると、自律神経は乱れやすくなります。
背骨が硬くなると、神経や筋膜の動きにも影響し、内臓の働きや姿勢、呼吸にも影響が及びます。
ヨガでは、
背骨を多方向へ動かす
横隔膜を大きく使う
深い呼吸を行う
内臓を刺激する
血液・リンパの循環を促す
ことで、身体全体の巡りを高めます。
ヨガの呼吸法は副交感神経を優位にしやすく、ストレス反応の軽減や睡眠の質の向上にも役立つと考えられています。
ヨガをすると心が穏やかにかるくなるのは、、まさにこのためです。
ネパールアーユルヴェーダでは、ヨガは筋力づくりだけでなく、「生命力を保つための日課」として位置づけられています。なので、心とカラダを繋ぎ調和させていく瞑想のエッセンスが高いことが特徴です。
月1回オンライン夜ヨガを開催しています。
ぜひ一緒にヨガをしましょう。

月1回のアヴィヤンガ 〜身体に栄養を届ける時間〜
アヴィヤンガは薬草オイルを用いた全身療法です。
ネパールでは、ピリツイルと言ってハープバス(日本名王様のマッサージ®︎)を用いることが多いです。
現地ネパールでは、体質や目的に合わせて、アーユルヴェーダドクターが薬草を配合したオイルを使います。
皮膚・筋肉・神経へ深く働きかけます。
アーユルヴェーダでは、皮膚は単なる外側の膜ではなく、身体全体とつながる重要な器官と考えられています。
そのため、アヴィヤンガでは皮膚から薬草オイルを取り入れながら、全身をやさしく深く刺激します。
期待される作用には、
血液・リンパ循環の促進
筋肉や関節の柔軟性向上
神経の鎮静
乾燥対策
睡眠の質の改善
疲労回復
肌の健康維持
などがあるとされています。
特にヴァータ(風の性質)が乱れやすい現代人にとって、薬草オイルによる滋養は非常に重要とされています。
月に一度は、身体を「休ませ、満たす日」をつくることで、慢性的な疲労を溜め込みにくくなります。
ネパールアーユルヴェーダ施術のご予約はこちら。

年1回のパンチャカルマ 〜身体を根本から立て直す〜
パンチャカルマは、アーユルヴェーダの中でも最も重要な浄化療法です。
「Pancha(5)」と「Karma(処置)」の名のとおり、本来は五つの方法を組み合わせ、身体の状態に応じて行われます。
専門の施設に入り、食事療法から行い、アーユルヴェーダドクター管理の元、病気の元となる毒素排出をするための治療を受けます。
薬草オイルや発汗によって老廃物を動かし、その後、適切な方法で体外へ導きます。
さらに消化力を回復させ、食事や生活習慣を整えながら、身体を本来の状態へ戻していきます。
パンチャカルマは「排出」だけが目的ではありません。
重要なのは、その後にアグニ(消化・代謝の力)を整え、オージャス(生命力の源)を育てることです。
オージャスが満ちると、体力や免疫力だけでなく、心の安定や肌の輝き、若々しさにもつながると考えられています。
そのため、ネパールでは健康な人でも一年に一度パンチャカルマを受け、心身をリセットする習慣があります。
AKLITIY では、年1回ネパール現地で実施するパンチャカルマツアーを行っています。ご希望の方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
「毎日・毎月・毎年」は、人生を守るリズム
家をきれいに保つには、毎日掃除をし、月に一度しっかり掃除をし、年末には大掃除をします。
身体も同じだと考えます。
毎日のヨガは「整える」
月一回のアヴィヤンガは「満たす」
年一回のパンチャカルマは「浄化する」
この3つがそろうことで、健康は一時的なものではなく、生涯にわたって育まれていきます。
わたし達が伝えたいネパールアーユルヴェーダ
アーユルヴェーダは、疲れたときだけ受ける特別な施術ではありません。
人生100年時代といわれる今だからこそ、「どう長生きするか」ではなく、「どう健康に幸せに生きるか」が大切です。
ネパールアーユルヴェーダは、症状だけを見るのではなく、その人の体質、食事、睡眠、心の状態、季節、年齢まで含めて寄り添う医学です。
わたし達アクリティアーユルヴェーダヨガスクールが目指しているのは、施術を提供することだけではありません。
一人ひとりが自分の身体を理解し、日々の生活の中で健康を育てられるようになること。
それが、ネパールで受け継がれてきたアーユルヴェーダの本来の姿であり、わたし達が日本で伝え続けたい価値です。


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