
アーユルヴェーダとは?ネパールアーユルヴェーダとの違いを専門家が解説
- 小山内愛

- 3 日前
- 読了時間: 7分
こんにちは!ネパールアーユルヴェーダ専門アクリティアーユルヴェーダヨガスクール代表の小山内愛です。
「アーユルヴェーダ」と聞くと、多くの方はインドの伝統医学やオイルマッサージを思い浮かべるかもしれません。
わたし達が専門としているネパールアーユルヴェーダは、日本で一般的に知られているアーユルヴェーダとは少し異なります。
ネパールでは、アーユルヴェーダは特別な美容法やリラクゼーションではありません。
人が健康に生きるための知恵として、生活の中に深く根付いている「生命の医学」です。
病気になってから治療するのではなく、病気になりにくい身体を育てること。
心・身体・生活習慣を整え、本来持っている自然治癒力を引き出すこと。
これがネパールアーユルヴェーダの基本的な考え方です。
わたし達は、ネパール現地で学び、現地の専門センターや、医師やインストラクターを協力しながら、ネパールアーユルヴェーダを伝えています。
この記事では、ネパールアーユルヴェーダとは何か、ほかの国との違い、特徴、そして現代の日本人に必要とされる理由について詳しく解説します。
アーユルヴェーダとは「生命の医学」
アーユルヴェーダは約5,000年以上前から受け継がれてきた世界最古の伝統医学の一つです。
「アーユル」は生命、「ヴェーダ」は智慧・学問を意味し、「生命の智慧」と訳されます。
現代医療が病気の治療を得意とする一方で、アーユルヴェーダは「健康を維持すること」を大切にしています。
そのため、食事、睡眠、運動、呼吸、心の状態、季節の過ごし方まで含めて、一人ひとりに合った生活を提案する医学体系です。
ネパールでは、この考え方が今も日常生活に息づいています。
ネパールアーユルヴェーダとは
ネパールアーユルヴェーダは、単に「ネパールで行われているアーユルヴェーダ」という意味ではありません。
わたし達がネパールアーユルヴェーダに価値を感じている理由は、その歴史的背景にあります。
ネパールは長く王制のもとでアーユルヴェーダを国家として保護し、現代に至るまで伝統医学を大切に受け継いできました。また、南アジアの中でも他国による支配の影響を比較的受けず、独自の文化や生活習慣を守り続けてきた歴史があります。
そのため、ネパールではアーユルヴェーダが観光や美容のためのものではなく、今もなお「国民の第一医学」として家庭や地域社会に根付いています。
わたしは、この歴史的背景の中で受け継がれてきた知識や技術に触れ、日本で一般的に知られているアーユルヴェーダとは異なる深さを実感しました。
だからこそアクリティでは、この伝統を「ネパールアーユルヴェーダ」として大切に伝えています。
ネパールとインドのアーユルヴェーダの違い
アーユルヴェーダは今のような国境がない時代の古代インドで体系化された医学ですが、現在実践されているアーユルヴェーダは、それぞれの国や地域の歴史や文化の影響を受けながら発展してきました。
ネパールでは、古く王制により、伝統医学が保護され、現在も国立のアーユルヴェーダ病院や教育機関が存在します。
また、ヒマラヤの豊かな自然が育む薬草や、人々の生活に根付いたセルフケア文化が今も息づいています。
アクリティがネパールにこだわる理由は、「ネパールの方が優れている」と伝えたいからではありません。
歴史の中で大切に守られ、暮らしの中で実践され続けてきたアーユルヴェーダに学ぶ価値があると考えているからです。
ネパールアーユルヴェーダの特徴とは
ネパールアーユルヴェーダの特徴は、施術そのものではなく、「健康に対する考え方」にあります。
身体に症状が現れたとき、その部分だけをケアするのではなく、「なぜその症状が起きたのか」を生活全体から見つめ直します。
食事、睡眠、季節、心の状態、日々の過ごし方まで含めて健康を考える姿勢は、何千年にもわたり受け継がれてきたアーユルヴェーダの本質です。
ネパールでは、この考え方が特別なものではなく、暮らしの中の当たり前として息づいています。
アクリティが目指すのも、単なるリラクゼーションではなく、この本質的な考え方を日本の生活に合わせて伝えていくことです。
なぜ大量のオイルを使うのか
アクリティの施術「王様のマッサージ®」を初めて受けられる方は、使用するオイルの量に驚かれることがあります。
これは単に「気持ちが良いから」ではありません。
アーユルヴェーダでは、オイルは薬草の力を身体へ届けるための重要な役割を担っています。
温めた薬草オイルを全身に行き渡らせることで、手の圧を使うような筋肉までへのアプローチから、ダートゥ(組織)へのケアに変わるからです。
• 身体を温める
• 皮膚や筋肉を柔らかくする
• 緊張をゆるめる
• 老廃物の排出を促す
• 心身を落ち着かせる
オイルは肌から弾かれることなく、浸透しやすい性質があり、この手法で行うことで、7つのダートゥケアを可能に知ると考えているからです。
ネパールでは、オイルトリートメントは美容目的だけではなく、日常的な健康管理の一つとして取り入れられています。
パンチャカルマとの関係
ネパールアーユルヴェーダを語るうえで欠かせないのが「パンチャカルマ」です。
パンチャカルマとは、体内に蓄積した不要なものを排出し、本来のバランスを取り戻すための浄化療法です。
わたし達の身体は、食事やストレス、生活習慣、環境などの影響を受けながら日々変化しています。
その積み重ねが不調につながるため、定期的に身体をリセットするという考え方があります。
パンチャカルマは単なるデトックスではありません。
身体だけでなく、心や生活習慣まで見直す包括的なプログラムです。
ラサーヤナという「若返り」の考え方
アクリティが大切にしている考え方の一つに「ラサーヤナ」があります。
ラサーヤナは「若返り」「活力を養う」と表現されることがありますが、単に年齢を若く見せることではありません。
身体の組織を健やかに保ち、免疫力や生命力を高め、本来の力を発揮できる状態を目指す考え方です。
そのためには、自分の生活を整えることも大切です。
ストレス環境えでは、どんどん疲れやストレスが蓄積していき、本来排出されるべき老廃物も、蓄積したままでは、本来必要な栄養やエネルギーが十分に行き渡りません。
だからこそ、ネパールアーユルヴェーダでは、浄化(パンチャカルマ)と滋養(ラサーヤナ)を組み合わせながら健康を育んでいきます。
日本人にこそ必要な理由
現代の日本では、
• 慢性的な疲労
• 睡眠不足
• 冷え
• ストレス
• 自律神経の乱れ
• 情報過多
など、その生活環境によって、多くの人が心身のバランスを崩しやすい環境にあります。
そして、不調は当たり前、もしくは我慢するものという認識もある。
不調は、症状が出てから対処するだけではなく、日々の生活を見直し、身体の声に耳を傾けることが大切です。
ネパールアーユルヴェーダは、そのための「生活の医学」として、現代社会にこそ活かせる知恵が詰まっています。
アクリティが伝えたいネパールアーユルヴェーダ
わたし達が目指しているのは、「癒し」を提供する、ただのマッサージ屋さんになることではありません。
もちろん、施術によって身体が軽くなったり、心が安らいだりすることは大切です。
しかし、その先にあるのは、自分自身の身体と向き合い、生活を整え、本来持っている健康力を引き出していくことです。
ネパールアーユルヴェーダは、「誰かに治してもらう」ためのものではなく、「自分の健康を育てていく」ための学びでもあります。
だからこそアクリティでは、
「癒される人から、癒す人へ。」
というコンセプトを大切にしています。
施術を受けるだけで終わるのではなく、学びを通して自分や大切な人の健康を支えられる人が増えていくこと。
それが、わたし達がネパールアーユルヴェーダを伝え続ける理由です。
アクリティでは、ネパールで受け継がれてきた知識と技術を、日本人の生活に合わせてお伝えしています。
もし、ご自身の体質や生活を見直したいと感じている方は、ぜひネパールアーユルヴェーダを体験してみてください。


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