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アーユルヴェーダ流:女性の「心の波」を整える3つの知恵

こんにちは!アクリティアーユルヴェーダヨガスクール代表小山内愛です



「なんだか気分が上がらない」

「急にイライラしてしまう」


わたし達女性は、ホルモンバランスの影響を大きく受けるため、特に心の浮き沈みを感じやすいものです。



月経周期、妊娠・出産、そして更年期といったライフステージの変化が、わたし達の心の安定に影響を与えます。


この不安定さは、個人の性格や努力不足のせいではありません。

古代ネパールの知恵、アーユルヴェーダでは、この心の波を生命エネルギー(ドーシャ)の乱れとして捉えます。


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体質や季節、年齢によって変化するドーシャを知り、バランスを整えることで、心の波は穏やかになります。



今回の記事では、女性のメンタルの浮き沈みを司る3つのドーシャの視点から、心のバランスを取り戻すための具体的な知恵をご紹介したいなと思います。



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💡 核心1:あなたの心の波はどの「ドーシャ」のサイン?

ネパール・アーユルヴェーダでは、わたし達の心身の働きを、ヴァータ(風・空)、ピッタ(火・水)、カファ(土・水)という3つのエネルギーがコントロールしていると考えます。


心が不安定なとき、このうちのどれかのドーシャが過剰になっている可能性が高いです。




ヴァータが乱れる心のサイン:「不安と変動」

ヴァータは「風」と「空」の要素を持ち、軽さ、動き、冷たさを特徴とします。バランスを崩すと、心は風に舞うように不安定になります。


具体的な症状: 漠然とした不安、心配性、気が散りやすい、不眠や眠りの浅さ、気分がコロコロと変わる。


乱れの原因: 忙しすぎる生活、不規則な食事、ストレス、寒さや乾燥。



ピッタが乱れる心のサイン:「怒りと熱狂」

ピッタは「火」と「水」の要素を持ち、熱さ、鋭さ、強さを特徴とします。乱れると、心に熱がこもり、燃え上がりやすくなります。


具体的な症状: イライラ、怒りっぽい、批判的になる、完璧主義で自分を責めてしまう、燃え尽き症候群。

乱れの原因: 競争的な環境、過度な仕事、強いプレッシャー、辛いものや酸っぱいものの摂りすぎ。




カファが乱れる心のサイン:「停滞と憂鬱」

カファは「土」と「水」の要素を持ち、重さ、安定、鈍さを特徴とします。乱れると、心は重く停滞し、動き出しにくくなります。



具体的な症状: 無気力、憂鬱、心の重たさ、過眠、執着心が強い、変化を嫌う。


乱れの原因: 運動不足、過剰な休息、甘いものや油っこいものの摂りすぎ、季節の変わり目(とくに春)



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自分の心の浮き沈みがどのドーシャの乱れに近いか観察できたら、次はそれを鎮めるアプローチを取り入れましょう。



ヴァータの不安定を鎮める「安定と温かさ」

ヴァータケアのキーワードは「安定」「温かさ」「規則性」です。


ライフスタイル:規則正しい生活を最優先にする。寝る時間と起きる時間を統一しましょう。


・セルフオイルマッサージ(アヴィヤンガ)を実践する。温かいごま油などでマッサージし、体と心をグラウンディングさせます。


・寒い環境や乾燥から身を守り、常に体を温かく保ちましょう。



食事のヒント:冷たい飲み物や生野菜(サラダなど)を控え、温かいスープや煮込み料理を意識的に摂る。


甘味、酸味、塩味の、しっとりとして重い性質のものを加えます。



ピッタの熱を冷ます「冷却と穏やかさ」

ピッタケアのキーワードは「冷却」「穏やかさ」「手放す」です。


ライフスタイル:競争や批判的な思考から離れ、リラックスできる時間を意識的に作る。

・激しい運動よりも、水泳や散歩、月の光を浴びるなど、クールダウンできる活動を取り入れる。


・頑張りすぎている自分を認め、「まあ、いいか」と手放す練習をしましょう。



食事のヒント:刺激物(カフェイン、アルコール、辛いもの)や酸味の強い食品(柑橘類、トマトなど)を控える。


・甘味、苦味、渋味といったクールダウンの性質を持つ野菜や果物(キュウリ、メロン、葉物野菜)を摂る。


カファの停滞を動かす「刺激と軽さ」

カパのキーワードは「刺激」「軽さ」「活動性」です。


ライフスタイル:朝、重たい体を引きずってでも体を動かす習慣を持つ(軽いジョギング、ヨガなど)。

・日中の昼寝は避ける。午前中に活発な活動を入れる。


・古いものへの執着を手放すため、断捨離を試みるのも効果的です。



食事のヒント:スパイス(生姜、胡椒、シナモン)**を活用し、代謝を高める。

・甘いもの、乳製品、揚げ物など、重くて油っこい食事を減らす。


・温かい飲み物やハーブティーを積極的に摂る。




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心の浮き沈みは、わたし達が感じる「不調」ではなく、「体がバランスを崩しているサイン」


このサインを無視して頑張り続けるのではなく、自分自身のメンタルが今どのドーシャに傾いているのかを観察し、適切なケアをしてあげましょう。


ネパール・アーユルヴェーダは、女性が自分自身の心と体に対して、もっと優しく、もっと賢く向き合うための知恵を与えてくれます。



まずはあなたの心の波が、3つのエネルギーの中でどれに近いかを観察することから始めてみませんか?



※アーユルヴェーダマッサージの体験ができます。あなたの今のバランスを解説します。

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